前回の記事では、初心者がリスクを抑えて資産形成を始めるための最強の防御盾である「積立(ドルコスト平均法)」と「ガチホ(ほったらかし)」の重要性について解説しました。
- 「暴落すらチャンスに変える積立」
- 「趣味や生活と両立できる無理のない金額」
- 「設定したら、時間を味方につけて気長に育てる」

「方法は分かった。でも、10年とか20年とか、そんな長い期間待たないと成果は出ないんじゃないの?」
そう思われる方も多いかもしれません。そこで今回は、筆者が実際に旧NISA口座で「たった1年8か月」だけ積立をし、その後完全に放置したS&P500のリアルな運用実績を公開します。長期投資のイメージが覆る、生の数字をご覧ください。
旧NISA口座の「S&P500」運用実績(2026年6月時点)
筆者が旧NISA口座(非課税口座)で積み立てていた「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の、2026年6月現在の運用実績がこちらです。
📊 S&P500 リアル運用実績
- 積立期間:2022年3月 〜 2023年11月(約1年8か月)
- 運用・放置期間:2022年3月 〜 2026年6月現在(計 4年3か月)
- 投資元本:799,992円
- 評価額:1,785,812円
- トータルリターン(評価損益):+985,820円
- 損益率:+123.22%
以下の画像は、楽天証券の管理画面のスクショです。自分が投資していた期間の損益をグラフ化できるという便利な機能があったので使ってみました。


驚愕:たった4年(積立1年8か月)で元本が「2倍以上」に!
ご覧の通り、約80万円だった投資元本が、わずか4年3か月で「約178万円」まで成長しました。損益率はなんと+123.22%。元本が2倍以上に化けた計算になります。しかも、筆者が実際に資金を積み立てていたのは2022年3月〜2023年11月までの「たった1年8か月」だけです。2023年12月以降は1円も追加投資せず(旧NISAが終了)、文字通り「完全に放置」していました。なぜ、これほど短期間で劇的な成果が出たのでしょうか?
たった4年で+123%を達成できた3つの理由
- 2022年の「株価低迷期」に安く買い集められた(ドルコスト平均法)
積立を開始した2022年は、米国の利上げなどの影響で株価が伸び悩み、相場が荒れていた時期でした。 普通なら「投資をやめようか…」と不安になる時期ですが、積立投資(ドルコスト平均法)を設定していたおかげで、「株価が安くなっている時期に、自動でたくさんの口数を仕込むこと」ができました。この時期に低コストで仕込めたことが、後の大きな利益の土台になりました。 - 「放置(ガチホ)」したことで上昇波を丸ごと取れた
2023年後半から2026年にかけて、米国株は力強い上昇を見せました。 もし途中で「少し利益が出たから」と売ってしまっていたり、日々の値動きに惑わされて設定をコロコロ変えていたら、この+123%という爆発的な上昇波に乗ることはできませんでした。「設定したら見ない、売らない」の放置プレイこそが勝因です。 - S&P500という最強のエンジン
米国を代表する主要500社に分散投資する「S&P500」の成長力は、やはり圧倒的でした。個別の銘柄分析などを一切せず、ただ指数に連動するファンドを買って放置していただけで、世界企業の成長エネルギーをそのまま自分の資産に変えることができたのです。
【2026年6月】なぜこのS&P500を「全売却」したのか?
+123%(+98万円)という絶好調な成果を出していたこのS&P500ですが、実は2026年6月のタイミングですべて売却しました。「え、放置(ガチホ)が最強なんじゃないの?」「なぜ手放したの?」と思われるかもしれませんが、これには筆者のポートフォリオ全体を最適化するための2つの明確な理由があります。
1. 「攻めのNASDAQ100」と「S&P500」の重複を整理したかった
筆者は攻めの投資枠として「NASDAQ100」を運用しています。しかし、S&P500の上位構成銘柄(Apple、Microsoft、NVIDIA、Amazonなど)は、NASDAQ100の主要銘柄と大きく被っています。「同じような動きをする米国の大型ハイテク株に二重で投資している状態」を整理し、資産の役割分担をよりスッキリさせたいと考えたのが1つ目の理由です。

2. 別の投資先の資金にしたかった
今回の売却分の資金は、自分のお小遣いにするわけではありません。筆者の投資スタンスの基本は「長期」なので別の投資先の資金とします。
「10年・20年」待たなくても、未来は変わり始める
資産形成といえば「20年後の老後資金のため」といった遠い未来の話になりがちです。しかし、今回の筆者の実績が証明している通り、正しく手堅い方法(ドルコスト平均法×ガチホ)を選べば、わずか4年という中・短期間でも、大きな成果(+123%)を生み出すことができます。
- 積立期間はたった1年8か月
- 無理のない金額で始めて、あとは放置するだけでいい
筆者は、以前に色々なファンドをお試しで買い漁っていた時期があったので、今回は似たようなファンドを売却(リバランス)しましたが、基本はオルカン(全世界株式)などの堅実なインデックスファンド1本で積立すればOKです。積立投資は、「積立を設定して放置するだけ」という初心者でも再現性が高い資産形成方法としておすすめです。

