この記事ではH.VIEW製のNVR(ネットワークビデオレコーダー)に3.5インチHDD(ハードディスクドライブ)の取付方法を写真付きで解説します。付属の説明書に取付方法が載っていないのでこの記事を作成しました。筆者もそうでしたが3.5インチHDDを触るのが初めての人は不安かもしれませんが、作業はとても簡単で、必要な工具はプラスドライバーだけです。
取付方法
先ずは上面のカバーを外すために4か所のネジを外します。


上面のカバーを外すと配線がテープで固定されているので、これを取り外して中身を取り出します。

テープで固定されていた配線を取り出したら、この配線を3.5インチHDDに取り付けます。


↑ 3.5インチHDDを準備しましょう。これは裏側から見た写真です。精密機械なので取り扱いは慎重に行います。

↑ 3.5インチHDDの端子に配線のコネクターを挿し込みます。

この向きになるように取り付けをします。

NVRの背面に「HDD SCREW」と書いてあるネジ穴が4か所あるので、これらに付属のネジで固定します。

このようにNVRを立てて取り付けるとやり易いです。HDDは精密機器なので絶対に落とさないよう細心の注意を払いましょう。
筆者は素手で作業してしまいましたが、本当は「静電気防止」「汚れ防止」の為に手袋の着用が推奨です。
3.5インチHDDをNVR本体に固定できたら、配線のコネクターを本体の端子に挿し込みます。

最後に本体上面のカバーを付けて、ネジを元通り締めれば全て完了です。お疲れ様でした。

基板の作業には手袋の着用が推奨
基板の作業をする際に手袋をする理由はいくつかあります:
- 静電気防止:手袋を着用することで、静電気による基板や電子部品の損傷を防ぐことができます。静電気は非常に小さな電流ですが、敏感な電子部品にとっては致命的なダメージを与えることがあります。
- 汚れ防止:手からの油分や汚れが基板に付着するのを防ぎます。これにより、基板の接触不良や腐食を防ぐことができます。
- 安全性:手袋を着用することで、作業中に手を切ったり、怪我をするリスクを減らすことができます。
- 精密作業のサポート:手袋を着用することで、手の滑りを防ぎ、より正確な作業が可能になります。
これらの理由から、基板の作業をする際には手袋を着用することが推奨されています。
この記事で使用した機器
H.VIEW NVR
こちらの機器は防犯カメラをPoE給電方式でLANケーブルにて8台まで設置できるタイプです。他に16台増設タイプ、32台増設タイプもあります。HDDは付属しません。HDD付属モデルもありますが、どこのメーカーのHDDか記載がないので自分で選ぶのがベターかと思います。
防犯カメラ用の3.5インチHDD選び
3.5インチHDDは色々なタイプがありますが、必ず「防犯カメラ用」「監視カメラ用」となっている商品を選びましょう。Western Digital製なら「Purple」、SEAGATE製なら「SKYHAWK」といった商品です。この2つはシェア率が高く価格も同じくらいです。コスパ重視なら東芝製が優れています。容量は任意ですが上記の「H.VIEW NVR 8チャンネル」は6TBま対応しています。今回筆者は、Western Digital製のPurple 4TBを選びました。
Western Digital 3.5インチ HDD Purple
SEAGATE 3.5インチ HDD SKYHAWK
東芝 3.5インチ HDD 監視カメラ用
どれくらいの容量のHDDが必要か
防犯カメラのレコーダーに必要なHDDの容量は、使用するカメラの台数、解像度、フレームレート、ビデオ圧縮規格によって異なります。一般的には、4台のカメラで200万画素、フレームレート5fps、H.264圧縮規格を使用する場合、約1ヶ月間の録画には2TBのHDDが必要とされています。
NVRの性能も重要
上で紹介したビデオレコーダー「H.VIEW NVR」は、H.264圧縮規格に比べて約2倍の圧縮率を実現したH.265圧縮規格に対応しています。同じ画質の動画をより小さなファイルサイズで保存できます。
H.VIEWのビデオレコーダーで4TBのHDDを使用した時の録画時間
500万画素の防犯カメラ1台で24時間録画した場合、4TBのハードディスクで約5か月間録画できます。その後は古いデータが自動的に削除され上書きされていきます。