「Alien: Rogue Incursion Evolved Edition(エイリアン:ローグインカージョン エボルブエディション)」は、先に発売されたVR専用の「Alien: Rogue Incursion 」を通常のPS5用ソフトとしてプレイできるように最適化した、FPS視点のアクションホラーゲームです。PS5 Pro Enhanced対応で、60fps、3Dオーディオ(ドルビーアトモス)、触覚フィードバック、アダプティブトリガーなどに対応しています。
ストーリーの設定は、映画「エイリアン」と「エイリアン2」の間を舞台にしており、プレイヤーは主人公のズーラとなって、辺境の惑星パーダンで発生した遭難信号の調査に向うところから始まります。
この記事では「Alien: Rogue Incursion Evolved Edition」をドルビーアトモスに対応したマルチチャンネルスピーカーのホームシアターでプレイした感想をお伝えします。本作は、PS5の3Dオーディオに対応しているので、スピーカーを前後及び頭上に設置することにより、まるでエイリアンの世界に入り込んだかのような体験ができます。エイリアンファンにとって最高のゲーム環境となるので、ファンの方は是非試してみてください。
ホームシアターのスピーカー構成
出典:ドルビー公式サイト
今回のホームシアターでのプレイ環境は、ドルビーアトモスに対応した一般的な5.1.2chのスピーカー配置です。最低限揃えたいスピーカーは、「フロントスピーカー」「サラウンドスピーカー(リアスピーカー)」「天井スピーカー」の6個で、これら6個のスピーカーで前後及び上方をカバーできれば、十分な3D効果を体感できます。
マルチチャンネルのドルビーアトモス環境でプレイした感想
ここではドルビーアトモスに対応した5.1.2chのマルチチャンネルスピーカーによる構成でPS5版「Alien: Rogue Incursion Evolved Edition」をプレイした感想をお伝えします。
動体探知機を頼りに一歩一歩進む緊張感がリアル
映画「エイリアン2」で登場した動体探知機(モーショントラッカー)が本作にも登場します。この動体探知機の反応を頼りに、暗い建物の中を一歩一歩進んで行くといった映画さながらの緊張感を本作でも味わうことができます。動体探知機は、前方に対してのみ効果があるので、後ろを振り返ったりして周囲の状況を確認する必要があります。ホームシアターのスピーカー環境だと、動体探知機がカバーしていない周囲の音(後方や上方の音)が聞こえる点が「どこから襲われるかわからない」という緊張感を生み、自分がゲームの中にいて実際に探索しているように感じます。

動体探知機に反応があると映画版のように「ピーン、ピーン」と音が鳴り緊張が走ります。動体探知機にはエイリアンとの距離(m)も表示されるため、エイリアンとの距離が近づくにつれ、緊張感が上がっていきます。複数の反応が同時に近づいてくるようなケースでは、軽いパニック状態に陥り、かなり焦ります。
そして、いざ戦闘になり銃を構えると、動体探知機を閉じることになるので、自分の視界と周囲の音だけが頼りになります。複数のエイリアンとの戦闘においては、ドルビーアトモスの立体音響を活かして、周囲の音を頼りにした戦闘をすることになります。
パルスライフルの銃撃音がファンには堪らない

映画「エイリアン2」で登場した「パルスライフル」が本作でも使用可能で、あの独特の銃撃音も再現されています。

エイリアンを相手にパルスライフルを乱射するのは恐怖と快感が入り混じり、ファンには堪らない映画さながらの戦闘シーンが追体験できます。

パルスライフルで大迫力の銃撃音を楽しむにはサブウーファーが欠かせません。筆者は、普段ゲームをするときはどちらかというと音量を抑えてプレイしていて、サブウーファーを使わないことすらあります。しかし、本作をプレイするときは映画を観るときのような大音量でプレイします。薄暗い静寂の中を周囲の音に耳をすませながら一歩一歩進み、突如エイリアンに襲われてパルスライフルの大迫力の銃撃音で応戦するといった、「静寂」と「迫力」の対比が絶妙です。これは、まるで自分がエイリアンの世界に入ったかのような臨場感で、ゲームプレイというより「体験」です。
また、この手のホラーゲームは暗さを表現するために低音が多く使われるため、サブウーファーがあると全体的な雰囲気づくりに貢献します。
天井を這うエイリアンの恐怖:天井スピーカーが大活躍

エイリアンは、壁や天井を這うことができるので、プレイヤーは前後左右だけでなく、天井にも気を配らなくてはいけません。本作ではエイリアンが度々天井に出現するので、ドルビーアトモスの特徴である高さ方向の音響表現を天井スピーカーを通して頻繁に感じることができます。

前方の敵との交戦に気を取られていると、他のエイリアンが壁や天井を這い、プレイヤーの死角から攻撃を仕掛けてきます。プレイヤーは、ドルビーアトモスの立体音響を活かして、周囲でガサガサ聞こえる音を頼りに、次の敵との戦闘の立ち回りを臨機応変に判断します。

エイリアンによる天井からの襲撃が多い本作は、天井スピーカーへの依存度が高い作品といえます。そして、天井スピーカーが2つの場合、できれば自分の真上(頭上)に設置したいところです。PS5で天井スピーカーを頭上に設置することがおすすめの理由はこちらの記事で解説しています↓
また、素人がDIYでスピーカーを天井に簡単に設置する方法をこちらの記事で解説しています↓
まとめ:ホームシアターならエイリアンの世界に入ったような体験ができる
PS5版「Alien: Rogue Incursion Evolved Edition」をドルビーアトモスに対応したマルチチャンネルのホームシアター環境でプレイすると、エイリアンの世界という仮想空間に入ったかのような体験ができます。エイリアンが天井を這うという性質上、ドルビーアトモスの特徴である高さ方向の音響表現が豊富で、まるでドルビーアトモスでプレイするために作られたような作品です。映画「エイリアン2」で海兵隊員が周囲を警戒しながら一歩一歩進むあの緊張感を本作で味わうことができます。エイリアンファンの方は是非プレイしてみてください。
エイリアンシリーズを見たことがない方へ
この記事を読んでPS5の「Alien: Rogue Incursion Evolved Edition」に興味を持ったけど、映画エイリアンシリーズを見たことがないという場合、映画「エイリアン」と「エイリアン2」を先に見ることをおすすめします。そのあとに本作をプレイすることによって、よりよいゲーム体験が可能となります。