バイオハザードシリーズには、稀に銃声が軽く、没入感を削いでしまう作品もありました。本作『バイオハザード レクイエム』をプレイする前、筆者の中でも「銃声の軽さ」は大きな不安要素の一つでした。しかし、実際に本作をプレイしてみると良い意味で期待を裏切られ、「バイオ史上最高の銃声」と言っても過言ではない仕上がりです。特にマグナムの銃声が際立っていて、実際にゲーム内でマグナムを撃つとサブウーファーの振動で床が揺れるレベルです。ホームシアター環境でプレイしている場合、このマグナムをぶっ放すことがプレイする動機になると言ってもいいくらいの快感を秘めています。
ハンドガンの銃声にも妥協がない音響設計の妙

驚いたのは、基本武装であるハンドガンですら火薬の爆発音をしっかりと感じられることです。「撃っている手応え」が指先だけでなく耳と体に伝わってきます。初期装備にすら妥協しない音響チームの並々ならぬ気合を感じます。
マグナム(レクイエム)の正体:対BOW専用の「特殊兵器」

本作に登場するマグナム(レクイエム)は、いわゆる市販のマグナム拳銃ではなく、対BOW用に専用開発された「特殊兵器」という位置付けです。バイオシリーズお馴染みの表現でいうなら「ハンドキャノン」といった言葉がピッタリです。ゲーム内の説明文には「謹製」という言葉が使われており、一般的な対BOW用兵器とは一線を画す、レオンのようなスペシャルエージェントのために開発された「さらに特別な一丁」という意味合いだと思われます。
使用する弾丸は「12.7 × 55mm」で50口径のマグナム弾のサイズですが、ライフル弾のように先端がとがっていて貫通性能を持たせているのが特徴です。実際にゲーム内でゾンビが縦一列に3体重なった状態で撃つと、貫通して3体とも撃破することができます。これがトロフィーの獲得条件にもなっているので、狭い通路などの縦一列に並びやすいところで是非試してみてください。
マグナム(レクイエム)の銃声が凄まじい
このマグナム(レクイエム)を特別なものとして実感できるのが、「銃声」です。「バンッ」という乾いた音ではなく「ドカーン」という爆発音に近い衝撃です。この爆発音のような銃声をホームシアター環境でプレイすると、サブウーファーを通して部屋全体の空気が揺れて床から振動が伝わってきます。今自分は凄い兵器を使ったんだという「ヤバさ」が全身を突き抜けます。
マグナム(レクイエム)を最高の銃声にするための音響設定
ここでは「床が揺れるマグナムの銃声」を再現するための音響設定を解説します。
ゲーム側の設定

ソフト側の設定変更は特に必要ありません。初期設定で効果音が最大になっているのでこのままでOKです。
テレビにサウンドバーやAVアンプを接続している場合は、デバイスを「ホームシアター」に変更しましょう。これでPS5の3Dオーディオを活かした立体音響になり、ゲームの世界に入ったような体験ができます。


オーディオ機器の設定:サブウーファーが必須
「床が揺れるマグナムの銃声」を再現するために必須なのが「サブウーファー」です。サブウーファーとは簡単に説明すると「低音を担当する専用のスピーカー」です。サブウーファーは、単体で機能するスピーカーではなく、「AVアンプに接続」するか「サブウーファー付のサウンドバーを購入」するかの二択になります。「AVアンプ」か「サウンドバー」かで迷ったら以下の記事を参考にしてください↓


筆者が愛用しているサブウーファーは、「ヤマハ NS-SW050」です。ヤマハがラインナップしているサブウーファーで最安モデルですが、床が揺れるような十分な低音を放つコスパに優れたおすすめのモデルです。


一方、AVアンプは、「ヤマハ RX-V6A」です。こちらもドルビーアトモスに対応したヤマハのAVアンプで最安モデルです。


サブウーファーの設定
ヤマハ NS-SW050の背面にはボリューム調整ツマミがあります。中間の「5」だと可もなく不可もなくのマイルドな低音しか出ないので、少し強調して「7」か「8」あたりにするのがおすすめです。
AVアンプの音量
筆者の再生環境は6畳の部屋の中に作った小さなホームシアターで、フロントスピーカー「ヤマハ NS-F350」、サラウンドスピーカー「ヤマハ NS-F210」、天井スピーカー「ヤマハ NS-B210」、センタースピーカー「ヤマハ NS-C210」、サブウーファー「ヤマハ NS-SW050」という組み合わせの5.1.2chのホームシアターです。この環境でAVアンプのメイン音量を「-35db」と「-45db」に設定してプレイした感想は以下の通りです。
- -35db
この音量は、筆者が映画やコンサートなどを大音量で楽しむときに使用しています。一般的にゲームだと「うるさすぎる音量」ですが、本作は基本的に無音(静寂)で、時々流れるBGMも控えめで、敵に遭遇したときだけ大音量になるといった感じです。大きな音が鳴らせる環境であれば、静寂と爆音のコントラストが最も際立つこの音量がおすすめです。 - -45db
集合住宅などの事情や夜間のプレイなどで大きな音量を控えたい場合は、10db絞って-45dbなどにするのがおすすめです。全体的な音量はかなり控えめになりますが、「マグナムの一撃」だけは際立っていて、しっかりとその凄さを感じ取れるレベルです。
※この音量でもマグナムの銃声で床が揺れるのでご注意ください。

まとめ:この銃声を聴かずして、レクイエムは語れない
バイオハザード レクイエムの銃声は、素晴らしい調整がされていて「バイオ史上最高の銃声」に仕上がっています。実はバイオ過去作のレビューで「銃声の軽さ」や「重低音の不足」を指摘していたのですが、今作で見事に解消されていて驚きました。制作サイドがユーザーの声を真摯に反映してくれたのなら、ファンとしてこれほど嬉しいことはありません。特にマグナム(レクイエム)の爆発音のような銃声が際立っていて、このやり過ぎともいえる効果音が堪りません。DSO謹製の「特別な一丁」に相応しい魂を揺さぶる銃声を、サブウーファーを用いて是非再現してみてください。


