LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社は、LGのスマートテレビが、テレビ製品で初めて「Apple Music」のDolby Atmos再生に対応しました。これによりLGのスマートテレビで「Apple Music」アプリから対応曲を再生すれば、自動でDolby Atmosの音声で再生されるようになります。
今回は、LGテレビと接続したヤマハのAVアンプとスピーカー（5.1.2ch）という組み合わせで、このApple Musicアプリをテストしてみました。ヤマハのAVアンプには「MusicCast」というアプリがありますが、Apple Musicに対応していません。AirPlay経由でAVアンプに接続すると音質が悪くなってしまうので、LGテレビのApple Musicアプリから再生する方法は、Apple Music派のヤマハユーザーがハイレゾを最高解像度で再生する方法のひとつです。尚、マルチチャンネルでの再生にはテレビ側の設定変更が必要だったので併せて解説します。
LGテレビのApple MusicアプリはAVアンプで高音質の再生ができる
Apple Musicは、ハイレゾ音源に対応していますが、スマホのApple MusicアプリからAirPlay経由でAVアンプに接続して再生すると、音質が「24bit/48kHz」に制限されてしまいます。ハイレゾを最高解像度で楽しむには他の再生方法を検討する必要があります。
筆者のAVアンプは、ヤマハ RX-V6Aですが、ヤマハの場合だと「Music Cast」アプリから再生するとハイレゾを最高解像度で聴くことができます。
しかし、この「Music Cast」アプリは、「Apple Music」に対応していません。せっかくのApple Musicのハイレゾ音源が高音質で再生できないので困っていました。
筆者は、LG製のテレビを使用していますが、LGテレビはWebOsに対応していて、色々なアプリがインストールされています。このLGテレビ内のアプリにApple Musicがあったので試しに使ってみたら、高音質で再生することができました。以後、Apple Musicを使う際は、このLGテレビ内のアプリを使用しています。
LGテレビのApple Musicアプリをマルチチャンネルで再生する設定
LGテレビのApple Musicアプリから再生することにより高音質で再生できるようになりますが、初期設定だとフロントスピーカーだけのステレオ再生になっています。マルチチャンネルで全てのスピーカーから音を出すにはテレビ側の設定変更が必要です。
LGテレビのリモコンの設定ボタンを押し、「音声」を選択します。
「音声」の項目の中から「詳細設定」を選択します。
「詳細設定」の項目の中から「デジタル音声出力」を選択します。
「デジタル音声出力」の項目の中から「PCM」を選択します。これでマルチチャンネルで再生できるようになります。
シネマDSPで圧巻のマルチチャンネル再生
「ハイレゾ」＋「マルチチャンネル」＋「シネマDSP」の組み合わせによる音楽鑑賞は圧巻の一言です。「シネマDSP」は、ヤマハのAVアンプの機能で、コンサートホールやライブハウスの音場を表現したものです。この音場プログラムを色々と切り替えて聴くのがとても楽しくて、ステレオ再生とは一味違った新しい音楽体験ができます。尚、このシネマDSPを満喫するにはプレゼンススピーカーが重要です。
今回使用したAVアンプ ヤマハ RX-V6A
まとめ
ヤマハのAVアンプのMusicCastアプリはApple Musicに対応していません。しかし、AirPlay経由での再生だとハイレゾの音質が悪くなってしまいます。LGテレビのApple Musicアプリから再生することにより、高音質でハイレゾが楽しめるので、Apple Music派のヤマハユーザーにとって、ホームシアター用のテレビとしてLG製品を選択することは有力な候補のひとつです。
→ LGの有機ELテレビをアマゾンで見る
→ LGの有機ELテレビを楽天市場で見る
尚、LGテレビの選び方は、こちらの記事で解説しています。