モンスターハンターライズサンブレイクは、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)版が先に発売されたので、多くのモンハンファンはスイッチ版を購入したのではないでしょうか。後になって性能で上回るPS5版がリリースされましたが、スイッチ版からPS5版へゲームデータの引継ぎができないため、多くのスイッチ版ユーザーはPS5版を見送ったかと思います。筆者もスイッチ版のライズサンブレイクを1100時間以上プレイして個人的に神ゲーに認定している作品ですが、それでもまた新たにPS5版を1からスタートする気にはとてもなりませんでした。しかし、最新作であるモンハンワイルズが1か月でメルカリ行きとなってしまったので、半年以上モンハンに触れていなかったことにより、「またひと狩り行きたい」という禁断症状に陥りました。そこで白羽の矢が立ったのが「PS5版のモンハンライズ」でした。試しに軽い気持ちでPS5版のライズをプレイしてみると、スイッチ版とは明らかに異なるゲーム体験が新鮮で、1から再スタートする価値を十分に感じる仕上がりとなっていました。特に「操作性の良さ」と「3Dオーディオの秀逸さ」が際立っているので、スイッチ版のモンハンライズしかプレイしたことがないという人に、PS5版の「再プレイ」を是非おすすめしたいです。
モンハンライズの「Switch(スイッチ)版」と「PS5版」の違い
スイッチ版を遊び尽くした人にこそ伝えたい、PS5版がもたらす4つの劇的な進化を深掘りします。
1. グラフィックの進化:4Kで描かれる和の様式美
スイッチ版のグラフィックは非常に緻密で細かい小物まで丁寧に描かれていました。明らかに他のソフトより画質が綺麗で、スイッチというハードの限界を攻めたグラフィックに当時衝撃を受けたのを覚えています。
スイッチの画質はフルHDですがPS5では4K解像度になり、元々十分に美しかったグラフィックがさらに進化しています。これによりスイッチ版ではぼやけていたモンスターの鱗や装備の質感が、より鮮明に描かれます。携帯機の制約から解放された「大画面でのライズ」は、風景の奥行きすら違って見えます。
2. フレームレートの進化:PS5 Proなら「画質」と「120fps」が両立
筆者のプレイ環境は「PS5 Pro」です。PS5 Proの場合、画質優先にしても120fpsでのプレイが可能です。高速で飛び回る翔蟲のアクションが、これほどまでに美しかったのかと驚かされるはずです。この120fpsという高フレームレートによる低遅延なレスポンスが、次に紹介する操作性の良さに直結しています。
3. 操作性の進化:入力遅延からの解放
スイッチ版は明らかな入力遅延のようなものがあり、ジャストタイミングでカウンターなどを決めようとすると、高確率で失敗します。この1テンポ遅れた操作感を分かった上でプレイし続けていました。しかし、PS5版は爆速レスポンスでカウンターがバンバン決まり、まるで自分が上手くなったかのようです。これはモンハンのような「アクション命」のゲームには「革命」と言えるほどの決定的な違いです。
例えば、太刀で特殊納刀からの「威合抜刀気刃斬り」もバンバン決まります。モンスターの3連続攻撃のような攻撃全てにカウンターを合わせることも容易です。威合抜刀気刃斬りの忍者のように消えるエフェクトが超カッコイイのも相まって、あれが連続で決まる快感こそライズの太刀の醍醐味です。
この「革命的」なレスポンスを支えているのは、PS5本体の性能だけではありません。筆者のプレイ環境であるLGの有機ELテレビ(OLED C3シリーズ)が持つ圧倒的なスペックが、その真価を引き出しています。特筆すべきは、「0.1ms」という驚異的な応答速度です。一般的な液晶テレビとは次元が異なる速さで画面が書き換わるため、モンスターの予備動作を視認してからボタンを押すまでの「脳と画面のズレ」が極限まで削ぎ落とされます。さらに、120Hz(120fps)駆動による滑らかな描写が、敵のわずかな挙動を捉えやすくしてくれます。太刀の「威合」のように、コンマ数秒の判断が明暗を分けるアクションにおいて、この「表示の速さ」と「操作の速さ」が完全に同期する体験は、一度味わうともうスイッチ版には戻れないほどのインパクトがあります。
「技術を機材で補う」というのも、大人のハンターに許された立派な戦略。筆者の愛用しているLGの有機ELテレビについては、こちらのレビュー記事で詳しく解説しています。


4. 音質の進化:3Dオーディオが描く「音のオブジェクト」
ホームシアター愛好家として最も強調したいのが、PS5の3Dオーディオ対応です。画面内の無数のオブジェクトが「音の点」として空間に配置される定位感は圧巻。モンスターの咆哮や環境音が全方位から降り注ぎ、ホームシアター環境であれば、そこはもうカムラの里そのものです。
PS5版モンハンライズのオブジェクトオーディオが素晴らしかったので、音響面についてさらに深堀していきます。
モンハンライズの音声:Switch版とPS5版の違い
- Switch版:5.1chサラウンド
水平方向(2次元)の音声に対応。複数のスピーカーを設置したホームシアター環境なら5.1chサラウンドでも十分に楽しめる。 - PS5版:3Dオーディオ(ドルビーアトモス)
高さ方向も含めた3次元の立体音響。オブジェクトオーディオが空間内を自在に動き回るという体験は、まるで自分が3D空間の中にいるかのように錯覚するほど。スイッチ版と同じゲームとは思えない全く別物の体験。
3Dオーディオを楽しむためのオーディオ環境
PS5の3Dオーディオを最大限楽しむにはドルビーアトモスに対応したAVアンプ(AVレシーバー)が必要で、AVアンプに複数のスピーカーを繋いでマルチチャンネル環境を構築します。
出典:ドルビー公式サイト
最低6個のスピーカーを前方・後方・頭上に各2個ずつ配置すると、バランスの良い3D空間が形成されます。
※最低限この6個のスピーカーがないと、この記事でレビューしているような3D体験はできないのでご注意ください。
今回は前方に3つ、後方に2つ、頭上に2つ、サブウーファー1つという一般的な5.1.2ch環境でプレイします。


3Dオーディオの設定
テレビにAVアンプやサウンドバーを接続したら、「3Dオーディオ」を有効にするために、「PS5本体の設定」と「ゲームソフトの設定」を変更します。

ホーム画面の右上にある [設定] > [サウンド] > [音声出力] > [音声フォーマット(優先)] を選び、「Dolby Atmos」に変更します。

ゲームを起動し、 [オプション] > [AUDIO] > [サウンド機器出力] を 「ホームシアター」 に変更します。
さらにその下の[3Dオーディオ]を「ON」にします。

PS5版モンハンライズはオブジェクトオーディオの密度が凄い

「オブジェクトオーディオ」とは、立体音響であるDolby Atmos(ドルビーアトモス)の特徴のひとつで、音の素材(オブジェクト)に「3次元の位置情報」を持たせて配置・移動させることができる立体音響技術です。
PS5版モンハンライズの凄いところは、このオブジェクトオーディオの「数が多い」ことです。空間内にある多数のオブジェクトオーディオに囲まれている感覚は、プレイヤーがゲームの世界に入ったかのような深い没入感をもたらします。初めてPS5版を起動してカムラの里に入った瞬間にスイッチ版との明確な違いに驚きました。文字通り「カムラの里に入る」という3D体験で、スイッチ版の5.1chサラウンドとは定位感が全く別物です。
空間内に存在する多数のオブジェクトオーディオ
PS5版「モンハンライズ」をプレイしていて凄いと思うのは、「音を発するあらゆる存在」にオブジェクトオーディオが割り当てられている点です。メインの大型モンスターはもちろんのこと、周囲をうろつく小型モンスター、拠点で生活するNPC(ノンプレイヤーキャラ)、さらには環境音に至るまで、いわゆる「小物」にまで妥効なく3次元の位置情報が与えられています。空間内に存在する無数のオブジェクトがそれぞれの位置で鳴り、時には縦横無尽に移動する。その精密な定位感は、プレイヤーが仮想空間に完全に入り込んだかのような、極めて高い没入感をもたらします。
天井スピーカーから響く「高さ方向」の音響表現

ドルビーアトモスの特徴のひとつに「高さ方向」の音響表現があります。苦労して設置した天井スピーカーがゲーム内で鳴る体験は、ホームシアターユーザーにとって最高に楽しい瞬間です。PS5版モンハンライズでも天井スピーカーが大活躍します。
- モンスターの咆哮:プレイヤーの数倍もの巨体を誇るモンスターの咆哮は、天井スピーカーを通じて文字通り「頭上から降り注ぎ」ます。天井スピーカーを含め全スピーカーが連動して咆哮に包み込まれる感覚は、モンハンファンならモンスターが吠えるたびに思わずニヤリとしてしまうはず。さらにサブウーファーを併用していれば、大地が震えるような地響きまで体感できます。
- 飛行系モンスターの定位:空を飛ぶことができる飛行系モンスターの存在も天井スピーカーを通して感じることができます。戦闘中の上からの攻撃はもちろん、モンスターが場所を変える際に飛び立っていく方向も天井スピーカーから伝わってきます。

前章で「小物にまでオブジェクトオーディオが与えられている」と述べましたが、意外な場所でもその作り込みを実感できます。例えばカムラの里にある、火を噴く煙突。地上ではほとんど聞こえませんが、屋根の上に登ると、天井スピーカーからボウボウと燃える音がリアルに響いてきます。こうした細部にまでオブジェクトを設定する制作側のこだわりには、感動すら覚えます。

拠点エルガドではアイルーを乗せたトロッコが頭上を走り回っています。たとえ視界に映っていなくても、天井スピーカーを通じた音の移動だけでその位置をはっきりと認識できます。拠点にいるだけで「音が動く楽しさ」を味わえるのが、本作におけるホームシアター環境の大きな魅力です。

バルファルクとの戦闘は「オブジェクトオーディオ」の極み
ドルビーアトモスの最大の特徴である「オブジェクトオーディオ」と「高さ方向の音響表現」。この2つを最もダイレクトに、かつ劇的に堪能できるのが「奇しき赫耀のバルファルク」との戦闘です。フィールド内を高速で縦横無尽に駆け巡るバルファルク。その凄まじい移動の軌跡をオブジェクトオーディオが精密に描き出し、天空から一点を狙って猛スピードで突っ込んでくる「襲撃」のプレッシャーを、天井スピーカーが鮮烈に伝えてくれます。

前方から後方へ突き抜けるバルファルク
前方から超高速で迫り、プレイヤーの頭上をかすめて後方へと突き抜けていくバルファルク。ホームシアター環境であれば、オブジェクトオーディオがフロントからリアスピーカーへと一瞬で駆け抜ける「音の軌跡」を鮮烈に体感できます。このスピード感ある音の移動は、まさに立体音響ならではの醍醐味です。

上空からの急降下「襲撃」の予兆
上空を徘徊し、急降下する直前の「キィィィィン」という鋭い高域の音。天井スピーカーから真下に向かって突き刺さるような定位感は、凄まじいプレッシャーとなってプレイヤーに襲いかかります。スイッチ版では必死に回避するだけだったこのシーンも、PS5版なら「あえてその場に留まって音を浴びていたい」と感じるほど、音響体験としての娯楽性に溢れています。

高速で離脱するバルファルク
バルファルクがエリアを移動する際、爆音とともに高速で飛び立つシーンも見逃せません。オブジェクトオーディオが上空の彼方へと消えていく様は、単なる「モンスターの退場」を、最高峰の音響エンターテインメントへと昇華させています。
総括:PS5 Proとホームシアターで完成する「真のモンハンライズ」
PS5 Proの圧倒的な描画力と、ドルビーアトモス(3Dオーディオ)による精密な立体音響が組み合わさった時、『モンスターハンターライズサンブレイク』は全く別のゲームへと進化します。
- 視覚: 120fpsがもたらす極上の操作性と、4Kの高精細なグラフィック。
- 聴覚: 空間を支配する無数のオブジェクトオーディオと、頭上から降り注ぐ天井スピーカーの衝撃。
スイッチ版を1100時間以上プレイしてきた筆者ですら、この環境で味わうカムラの里やバルファルク戦には、初めてプレイした時以上の感動を覚えました。もし、PS5 Proやホームシアター環境をお持ちなら、あるいは導入を迷っているなら、ぜひこの「次世代の狩猟体験」に飛び込んでみてください。その先には、文字通り「世界が変わる」体験が待っています。
「CAPCOM GOLDEN WEEK SALE」でモンハンライズがお買い得!
毎春恒例の「CAPCOM GOLDEN WEEK SALE」がPlayStation Storeで現在開催中です。「モンスターハンターライズ + サンブレイク セット」は、通常価格5,990円(税込)が84%OFFの958円(税込)となっています。また、先月のフリープレイで既にライズをインストール済みという場合は、サンブレイク単体をセール価格で購入することも可能です。セール期間は、2026年5月6日(水・祝)23:59までとなっているので、この機会にお得に手に入れましょう。
ゴールデンウィークは「最高の音」で狩りに出かけよう
せっかくの大型連休、これほどお得に手に入れた『モンハンライズ』をテレビのスピーカーだけで遊ぶのは、あまりにももったいない体験です。今回ご紹介したような「空から降り注ぐ咆哮」や「背後を突き抜ける音速の移動感」は、音響環境を少し整えるだけで、あなたの部屋でも現実に再現できます。とはいえ、「何から揃えればいいのか分からない」という方も多いはず。そこで、ヘッドホンで手軽に始める方法から、サウンドバーでのステップアップ、そして筆者のようなAVアンプを用いた本格的な5.1.2ch環境の構築まで、予算と目的に合わせたガイド記事を用意しました。今から準備すれば、ゴールデンウィークの狩猟生活は間違いなく「別次元」のものになります。



